この事例の依頼主
30代 女性
相談前の状況
モラハラがひどいです。婚姻費用(養育費)の不払い(払ったり,払わなかったり),妻である私の行動の監視,家の家具などを勝手に売却してしまう,脱法ハーブを使用するよう強要してくる,怒鳴る,酔っぱらって叩いてくる,酔っぱらって暴言を言ってくる,などです。叩くというのは,アザや擦り傷が残らない程度に平手で頭を叩く感じです。また,暴言は,「馬鹿」,「どうしようもないな,お前は。」くらいです。離婚できるでしょうか。
解決への流れ
協議離婚できて,ほっとしてます。調停・裁判にならなくて良かったです。文句を言ったらきりがないですが,和解金で150万円を払ってもらえたので,納得することにしました。
モラハラについては,暴行(DV)に関する証拠と,脱法ハーブを強要したことについての証拠があれば,強気に調停・訴訟という流れになったと思います。ですが,証拠があまり残っていなかったのと,暴言その他の部分で決定的に悪質と言える部分がなかったので,「婚姻を継続しがたい重大な事由」については,裁判所に認められるのは難しい事件でした。一つ一つ丁寧に主張していくこと,時間をかけて協議していくことなどが可能な事案でしたので,解決に導くことができたと思います。持ち家があったのですが,持分が100%夫にあったので,賃貸借契約を締結して住み続けるということで合意になりました。持分が全く無い場合で,経済力も無い場合に,誰がどこに住むのか,持ち家をどうするのかというのは,常に問題になります。本件では,売却が難しい事情があったので,賃貸借契約になりましたが,他にもいろいろなやり方がありえるところです。モラハラについては,いつもたくさんの相談を受けます。モラハラと一口に言っても,様々な内容があります。諦めずに主張していく粘り強さがあれば,光明がさすこともあります。モラハラと,離婚条件については,夫婦ごとに実に様々な状況があります。お悩みのときは,弁護士に相談なさることをお勧めします。