この事例の依頼主
女性
相談前の状況
DV夫からひとりで自宅を追い出された妻からの相談でした。
解決への流れ
離婚の話し合いは長くかかりそうでしたので、まずはお子様が少しでも元気を取り戻せるよう、子どもの面会交流の話し合いから勧めることをおすすめしました。お母さんと会えるようになり、少しは元気を取り戻したそうですが、今までずっと面倒を見てくれた母親がそばからいなくなったことには変わりないため、お子様は少しずつ不安定になっていっているとのご相談を受けました。ですが、急に夫のもとに子どもを返さないと、後々の手続きで不利になりかねないので、ぎりぎりまでがまんするようにアドバイスし続けました。相談者もぎりぎりまでふんばりましたが、子どもが限界に来ているとのことで、夫のもとに返さなかったとの連絡が入りました。そこで、まずは、本人に監護者指定の調停を申し立ててもらいました。ですが、ご自身だけで調停をするのは荷が重いとのことで、その後、受任しました。調停及び審判の中で、夫のDVや依頼者の監護実績を立証し、子どもの監護権を勝ち取りました。離婚訴訟の中では、夫の隠し財産を明らかにし、高額な財産分与を勝ち取りました。
近年は、イクメンブームにより、監護権や親権が争われるようになってきています。そのため、昔のように、母親だからという理由だけで監護権は認められないようになってきているようです。特に、子の取り合い事件は、タイミングを間違うと、取り返しがつきません。また、平気で財産を隠すパートナーも増えているようです。様々なテーマで様々に争われる離婚事件は、事件ごとで望ましい解決方法が違います。ですので、離婚経験があるからといって、その方のアドバイスがあなたに有益とは限りません。ご自身に最適な解決を導くため、お早めにご相談ください。