この事例の依頼主
80代以上 男性
相談前の状況
クレジットカードのリボ払いに困っている高齢男性からのご相談です。相談に来られた時点で,数社のクレジットカード会社においてリボ払いをしている状況でした。相談者様は,毎月きちんと固定額を返済していましたが,なかなか元金(元本)が減らず,自身が高齢であることもあり,借金をすべて支払うことができるのか心配しておられました。そこで,相談者様からご依頼を受けて,任意整理を行うことになりました。
解決への流れ
依頼後,各クレジットカード会社に連絡し,借金の総額が明らかになりました。金額を見ると,自己破産もやむを得ないような金額でした。しかし,依頼者様の一番のご意向が数年間での借金の完済したというものでしたので,相談者様の家計状況などを綿密に聴き取りし,自己破産を回避できないかと模索しました。最終的には,数年で完済できる内容の返済計画を作成し,その計画に沿うように各社とも合意をしていくことができました。
「弁護士に相談すると,すぐに自己破産を勧められた。」といった声はよく耳にします。確かに,第三者からすると自己破産をすることの方がメリットが大きく見えることがありますが,借りた本人からすると「借りたものはきちんと返したい。」との意向を持っておられる場合もあります。本事例はまさにそのようなケースでした。依頼者様との綿密な打ち合わせを重ね結果,ご意向に沿う解決ができた事案です。