この事例の依頼主
20代 女性
相談前の状況
夫のDVに耐えかねて,子供を連れて別居中であるが,落ち着いてきたので離婚したいとのご相談でした。
解決への流れ
離婚調停を申し立て,家庭裁判所に対して,DV被害を受けていたため,決して夫と直接会わないように配慮してほしいと申し入れました。調停においては,初回に夫が出席し,離婚と親権を争ってきましたが,その後の期日においては欠席が続きましたので,調停不調で終了しました。その後,離婚訴訟を提起しました。夫は1回期日に来て離婚と親権を争う姿勢を見せましたが,欠席をつづけたので,当方の立証を終えた後,判決になり,離婚及び親権を認める判決をもらうことができました。夫は控訴せず,確定したので,無事,離婚が成立し,親権を得ることができました。
DV被害について,警察に相談もしており,証拠がはっきりしていましたので,あとは離婚判決を求めるだけでした。依頼者は夫に絶対に会いたくないと言っていましたので,裁判所に配慮を求めるとともに,裁判所に届ける住所を同居時の住所にすることや事務所で待ち合わせてから裁判所に一緒に向かうなどの対応をしました。幸い,夫が頻繁に欠席していましたので,最後まで夫と一度も会うことなく離婚することができました。