犯罪・刑事事件の解決事例
#親権

【離婚数年後の親権獲得】成長した子どもの意思を尊重し、親権を相手方から依頼者に変更した例

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小坂 昌司 弁護士が解決
所属事務所小坂法律事務所
所在地福岡県 福岡市中央区

この事例の依頼主

40代 女性

相談前の状況

小学校5年生の子とも子どもが5歳の頃に、相手方の暴言や冷淡な態度(DV・モラハラ)で心身の状態が悪化し相手方と離婚したが、その際、相手方がどうしても長男の親権を渡さないと言ったため、やむなく、親権を相手方とすることに合意した。その後、定期的に面会交流を続けていたが、小学校高学年になった長男が「お母さんと暮らしたい。」というので、当職に相談した。

解決への流れ

親権者変更の調停を申し立て、離婚の際の親権者の決定は相手方の圧力の下で行われたこと、その後の依頼者と長男の面会の状況は非常に良好であること、依頼者の養育環境が優れていること、長男は明確に依頼者の下での生活を希望していることを具体的に主張しました。家庭裁判所調査官が長男の意向を聴取し、長男が依頼者の下での生活を希望していることを前提に協議を進めた結果、相手方と通常よりも頻繁な面会交流をすることを条件に親権者を依頼者とする調停が成立した。

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小坂 昌司 弁護士からのコメント

子どもの親権の変更においては、子どもの意思も考慮されますが、子どもが小学生高学年くらいでは、裁判所は子どもの意思だけでは容易には変更の審判をしません。そのため、調査官に子どもの意思をしっかりと認識してもらい、子どもの意思を尊重しながら、親権が変更された場合の面会交流も含めて話し合いを進めることで、親権者が親権を変更する意志を示した事例です。