この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
相談者は,総額300万円近い借金を負っていたが,収入が月額15万円程度しかなく,これを返済することは不可能な状態であった。そこで,従前より自己破産の申し立てを検討していたが,解約返戻金付の保険に加入していたところ,これが資産として扱われて解約されることになれば,当時の体調からして新たに保険加入することは困難と思われたため,長らく自己破産の申し立てを躊躇していた。しかし,生活状況が限界に達したことから,やむなく弁護士に相談して自己破産を申し立てることとした。
解決への流れ
可能な限り保険を解約しないで破産手続を進めたいという意向に沿い,破産手続を申し立てた上で,裁判所に対し,保険を解約することができない事情を詳細に説明。すると,自由財産の拡張が認められ,相談者は,結局,保険を解約せずに破産手続を完了することができることとなった。
解約返戻金付の保険に加入していたとしても,自由財産の拡張という手続を利用することにより,保険を解約せずに破産手続を進めることができる場合があります。「保険があるから」などとあきらめることなく,まずはこの問題に詳しい弁護士にご相談ください。※本件は、事務所での対応事例です。