犯罪・刑事事件の解決事例
#不倫・浮気 . #慰謝料

【不倫・浮気慰謝料】夫のストーカーへ慰謝料請求した事案

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鳴海 裕子 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人若井綜合法律事務所新橋オフィス
所在地東京都 港区

この事例の依頼主

30代 女性

相談前の状況

夫がその部下と不貞関係に陥ってしまい,夫から相手女性へ別れを告げるも,相手女性からのストーカー行為がはじまり,妻である依頼者様の携帯電話や自宅への無言電話・嫌がらせの手紙の投函などの被害を受けているとのことでした。夫から関係解消と今後は関わらないでほしい旨を伝えるも,話にならないため,相手女性への不貞の慰謝料請求と併せて相手女性の行動を止めてほしいとご相談を受けました。

解決への流れ

まずはとにかく嫌がらせの連絡や手紙を止めさせてほしいということでしたので,受任後,すぐに相手女性に電話で連絡をし,今後は本人や本人の家族への連絡はせず,全て当職に連絡するよう話をしました。また,連絡事項や法的要求があれば当職宛に連絡してほしいことを伝えました。しかしながら,相手女性は依頼者様への連絡を止めることはなく,夫に対しての連絡も鳴り止まない状況でした。そのため,やむを得ず警察へ介入を求め,当職が警察に事情説明を行う等して連携を図り,警察からの警告もあり,ようやく迷惑行為は止まりました。すると今度は,相手女性は,依頼者様の勤務先に対して虚偽の告発を行い,夫側が一方的に言い寄ってきた等と述べて相手女性と夫の関係を報告する等しました。当職からは,法的に妥当な要望や請求ならば検討できるが,それ以外は検討できないこと,会社への虚偽の告発行為については名誉毀損やプライバシー侵害等の損害賠償請求を検討していること,依頼者様や夫に対する限度を超えた攻撃については,このまま継続すれば刑事事件化も検討する旨を通知したところ,相手女性は弁護士を付け弁護士同士での交渉となりました。最終的には相手女性代理人との交渉において,不貞行為や迷惑行為を含めた解決金の支払いと,依頼者様や夫への接触・連絡禁止,口外禁止,会社に対しての告発の取り下げを盛り込んだ合意書を締結し,公正証書を作成することで終件致しました。

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鳴海 裕子 弁護士からのコメント

男女トラブルでは,恋愛感情が憎悪の感情に変化し,その結果,法的根拠のない要求を繰り返すというケースが多くあります。一時は交際していた相手であるためか,なんとか宥めよう,収めようと対応しているうちに相手の怒りの感情が更に増幅し,手に負えなくなることもしばしばです。不当な要求や迷惑行為に対しては,毅然と対応することが重要です。また,多くのケースでは,不当な要求や迷惑行為に対し,弁護士からの警告は有効ですが,これは絶対ではありません。個人の行動を確実に止める方法はなく,話し合いができない相手方等は,残念ながら弁護士の警告を無視して迷惑行為を継続してしまうケースもございます。そのような場合でも,より悪質な事案等では,警察等とも連携し,迷惑行為が止まるように活動します。また,悪質な相手方の場合,履行の確保については単純な合意書だけでは不安が残ります。合意条件の工夫や,公正証書の作成等,より相手に対してプレッシャーや抑止力を与える解決の方法もございます。裁判での解決は,時間もかかり,精神的負担も大きいため,依頼者様のご意向や心情もお伺いしながら,依頼者様にとっての最善の解決についてご提案させて頂ければと思います。まずはお気軽にご相談ください。