この事例の依頼主
60代
相談前の状況
母親が亡くなり,相続手続きのために母親が生まれてから亡くなるまでの戸籍を調査したところ,母親が再婚であったことや,異父兄弟がいることが初めてわかったが,自分たちとしてはどう対処すればいいのかわからない,できれば接触を避けて相続手続きをしたいとの相談でした。
解決への流れ
受任した後,相手方に手紙を出し,遺産分割協議を申し入れました。相手方は自分が幼いころに離婚に至ったため,母親がどのような人か知りたい,また異父兄弟である依頼者にも会って話がしたいとのことでした。依頼者の意向を確認し,当職から,母親の写真を添えて人物像について依頼者が書いた手紙を相手方に渡し,気持ちを伝えたところ,快く遺産分割協議に協力してもらえました。
戸籍を調査したところ法定相続人が新たに見つかるという事態で,依頼者の方も大変動揺し不安を抱えておられましたが,当職が間に入り,双方の気持ちを伝えあうことで,冷静な解決ができたものと思います。