この事例の依頼主
60代 女性
相談前の状況
長年会社に勤め60歳で一旦定年になった後、継続雇用で63歳まで働いていたが、突然会社から来年度の契約を更新しないと退職を求められたとご相談にこられました。
解決への流れ
事情を伺うと60歳の継続雇用時に会社と相談者間で明確な雇用契約書等取り交わしががなく更新条件に関して確認できない事案でしたが、①会社の相談者に対する継続雇用時の説明では会社と相談者間では少なくとも65歳までの継続雇用を前提とする話合いがなされていたこと、②相談者は60歳以降63歳まで毎年何ら更新に関するやり取りも無く契約更新が自動的になされていた事情があったことから、雇い止めは違法であるとの法的見解を持ちました。そこで、会社に内容証明を送付した後に、弁護士が会社を訪問して法律的に雇い止めが困難であることを伝えて交渉を行いました。相談者の方が、会社に残らずに金銭解決を望まれましたので、和解により500万円の支払を受けることができました。
不当な雇い止めが行われる場合もありますので、一人で悩まずに弁護士にご相談下さい。