この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
依頼者の夫は個人で飲食店をしていましたが、経営が苦しく家にほとんどお金を入れてくれませんでした。依頼者は3人の子供を育てるため懸命に働きましたが、その収入だけでは生活を支えていくことができず、足りない生活費を借金で賄うようになりました。そのような生活が何年も続き、借金の総額は約1000万円にまで膨らんでしまいました。返済を続けていくことができなくなった依頼者は、私の所にご相談にいらっしゃいました。
解決への流れ
約1000万円という借金の金額から考えて、依頼者が返済を続けていくことは困難でした。私が自己破産のメリット・デメリットをご説明したところ、依頼者は自己破産をすることを選択されました。自己破産の申立てにあたっては、依頼者の夫の収入や借金の金額を明らかにした上で、夫婦の収入では生活費が足りなかったため借金をせざるを得なかったこと、借金が免除されれば生活の再建が可能であることをわかりやすく説明するように心がけました。手続は同時廃止で進み、申立てから3か月弱で免責許可決定が出され、約1000万円の借金を免除してもらうことができました。
自己破産には、簡易な手続である同時廃止事件と、破産管財人が選任されて手続が進められる管財事件があります。どちらの手続で進めるかは裁判所が判断しますが、管財事件は同時廃止事件よりも費用や時間がかかってしまいます。私は同時廃止事件として処理されるよう十分に調査して申立てを行っており、その結果として大半の事件は同時廃止事件となっています。債務整理にはいくつかの方法があります。それぞれのメリット・デメリットをご説明し最善の方法をご提案しますので、返済に行き詰ってお困りの方はお早めにご相談ください。