この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
ご本人は腰椎手術を受けたのですが、予定よりも大幅に遅れて手術が終わり、術中に出血があったが輸血しているので大丈夫との説明がご家族にありました。しかし、出血は止まらず、結局、救急車で大きな病院へ搬送されることとなりましたが、手当の甲斐なく多臓器不全により亡くなられました。ご家族は、当初から病院の対応に強い不信感をお持ちで、病院の説明にも多くの不審点があるとお考えでした。
解決への流れ
この事案は、手術中に担当医のミス(手技ミス)により血管を損傷させて大出血が起きていたのに、輸血をするだけの処置しかしないで長時間経過後に手術を終えたという事案でした。司法解剖となったため時間がかかりましたが、解剖結果から事案の内容はほぼ明らかとなり、判決では手技ミスが認定され、勝訴となりました。
長くかかった事件でしたが、ご遺族のお気持ちを最後まで貫くことができた事件でした。本件は、手術ミス(手技ミス)ももちろん問題なのですが、それにより出血性ショックになったと考えられるのにすぐに適切な処置を行わなかったことも大いに問題であった事案でした。また、病院の対応も全く誠意に欠けるものでした。