この事例の依頼主
70代 女性
相談前の状況
不動産のほとんどを相手方が,自宅と預金を依頼者が相続した事案でした。不動産が多数あり,相続税評価額では微妙なところでしたが,簡易な計算方法として相続税評価額の1.3倍を時価と考えると,遺留分が侵害されていたことから,相手方に対し遺留分侵害額請求の内容証明を送付しました。
解決への流れ
相手方は,被相続人のために様々な出費を負担したこと等を理由に支払いを渋っていました。提出された資料を精査し,出費のほとんどが,実質的には相手方の利益のためのものであったことを丁寧に主張しました。相手方が,訴訟になることを回避し,当方の請求額を満額支払う形での和解が成立しました。
短期間で,請求額全額を回収できた事案でした。相手方から多くの資料が提出されましたが,1つ1つの意味を丁寧に読み解きながら反論することで,良い結果が得られました。