この事例の依頼主
男性
相談前の状況
ご相談者様は、亡父の相続が発生した後、遺産分割の話合いを他の相続人としました。しかし、分割方法で折り合いがつかなかったり、感情的に対立するなどし、話合いはうまく進みませんでした。そのため、弁護士に相談に来られました。
解決への流れ
弁護士が、協議の経緯をうかがったところ、交渉での解決は難しいと思われました。そのため、弁護士が代理して速やかに遺産分割調停を申し立て、調停での話し合いに移行しました。感情的問題の背景にあった過去の事情を、生前贈与や寄与分といった法律的な主張として詳細に検討し、粘り強く話合いを続けた結果、最終的には相手方も納得し、調停で遺産分割の合意を成立させることができました。
遺産分割は、過去の家族関係・親族関係が背景にあるため、生前贈与や寄与分といった法律的な問題だけでなく、感情的な問題も絡みあい、当事者間での話合いがうまく進まないことが起こります。この場合、遺産分割調停に移行して話合いを続け、それでもまとまらなければ裁判所に審判を出してもらって解決することが必要です。しかし、遺産分割では、複数の法律問題が複雑に絡み合うため、審判を見据えた適切な主張を行うことが大切です。また、調停の申立にあたっても、多くの書類の提出を求められるなど、慣れていければ手間がかかります。自分に有利な主張や、自分に不利な主張に対する反論を適切に行い、粘り強く話合いを続けることが納得の解決につながります。お困りの方は是非弁護士にご相談ください。